生成画像のアングルを縦横両方指定しよう
前回、前々回と生成AI(Stable Diffusion)でのカメラアングルの指定について解説してきました
今回は前二回で解説した高さと横方向のアングル指定を合わせることで
上からだけ、横からだけでなく、斜めからの構図を出力していきます
なお、水平方向・正面に関しては、ほぼほぼ前回前々回でやっているようなものなので今回は割愛
またキャラの表示範囲を変えると角度検証にならなくなるので
前回までと同じくmedium shotに固定して検証していきます
横方向+上からアングル
使用するプロンプトは
横方向:side view
上方向:high angle
出力結果

出力結果としては、やや上から見下ろしたという感じになりました
ポーズの指定は立ちだけだったんですが
横方向+縦方向を出力するには、体を曲げる必要があったみたいです
ちなみにほかの出力は失敗していて、ほぼhigh angleが効いているだけ
という結果になりました
横方向+下からアングル
使用するプロンプトは
横方向:side view
下方向:low angle
出力結果

こちらは横向き+下からのアングルになっていますね
ほかの角度からの場合もそうですが
立ポーズなのもあって、下からのアングルの方が成功率が高く
上からのアングルは失敗しやすいようです
これに関しては、ポーズと表示範囲の影響が大きいですね
斜め+上からアングル
使用するプロンプトは
斜め:three-quarter view
上から:high angle
出力結果

斜めの構図は割と出力されやすかったですが
今度は上からの構図としてはちょっと微妙な感じですね
この組み合わせだと、正面を向いた上からのアングルが多かったです
斜め+下からアングル
使用するプロンプトは
斜め:three-quarter view
下から:low angle
出力結果

斜めの構図にしてもやはり下からのアングルの方が安定します
こちらはほぼほぼ成功したのに加え構図的にもかなりいい感じ
生意気ギャルな桃崎ルナがこちらを見下ろしてくる構図がハマりすぎですね
後ろから+下からアングル
使用するプロンプトは
後ろ:back view
下から:low angle
出力結果

横からの時と同じように立というより前のめり
みたいな体勢になっていますが、後ろから+下からのアングルっぽくなっていますね
ちなみに後ろから+上からはそもそも出力できませんでした
立ポーズは下からのアングルの方が出やすい?
各種角度の組み合わせを試した結果
圧倒的に上からのアングルよりも下からのアングルの方が成功しやすかったです
これに関しては、立ポーズの場合
上からのアングルでキャラの属性全てを表示するのは難しく
下からのアングルなら簡単、ということなんでしょう
例えば靴下あたりは、角度によっては見切れてしまって表示できないとなるでしょうし
単に上から、横から、という指定だけだと
ほかのプロンプトの影響で思った構図にならない、ということになりますね
座りポーズで横+上からアングル
立ポーズでは見切れてしまう構図でも、座っているのであればうまく収まる場合もある
ということで、座りポーズでも試してみます
出力結果

真横というよりはやや斜め上からの構図になりましたが
ちゃんと上からの構図になっていますね
立ポーズよりも上からの構図になりやすかったですが
その分横成分が足りないことが多かったです
座りポーズで横+下からアングル
出力結果

座りポーズなので下からのアングルは難しいか
と思いましたが、そんなことはありませんでしたね
画面を大きく使って体を広げつつ
見下ろしてくる構図がいいですね
座りポーズで斜め+上からアングル
出力結果

こちらも斜め+上からのアングルになっていますね
横からアングルと比べると、こちらの方が正面寄りという感じで
しっかり差別化できている感じがします
座りポーズで斜め+下アングル
出力結果

こちらも全く問題なし
上からアングルの時と同じく
横方向よりも正面寄りの構図ですっかり見下ろされています
後ろからのアングルに関して
座りポーズでは後ろからのアングルは
上から下からともに出力できませんでした
後ろからの構図はやや難易度が高そうですが
前回の講座で使用したlooking backを使えば
おそらく振り返りながらの構図ができるかと思います
ただ、今回は組み合わせの検証だったので、オプションは付けずに出力した結果
全く出力できなかった、という感じで終わりました
まとめ
今回使用したプロンプト
side view,high angle
side view,low angle
three-quarter view,high angle
three-quarter view,low angle
back view,high angle
back view,low angle
今回は前回までで使用したカメラアングルを組み合わせて
高さと横方向のアングルを指定した出力の検証を行いました
アングルを一つ指定したときよりも、構図の幅が増えるので
一つのポーズに対して複数の構図を出力できるようになります
が、しかし、二つのアングルを指定しても
出力されたアングルが二つを組み合わせたものではなく
一つに寄っていたりするので、やや安定しづらい印象でした
モデルが複数条件を同時に満たせない場合、優先度の高いタグに寄る傾向があるようです
特に後ろからのアングルに関しては、ほぼ成功しなかったので工夫が必要になるでしょう
逆に下からのアングルに関してはほぼほぼ成功していたわけですが
これに関しては桃崎ルナのキャラ属性的に、下方向にプロンプトの重心が寄っている
という可能性はありますね
なんにせよ、アングル指定だけでは狙った構図を作るのは難しいので
アングルは単体指定よりも、ポーズ・表示範囲とセットで設計する必要がありそうです
今後のアングル検証
今回の検証に関しては、単にアングルを掛け合わせただけ
要はアングルのプロンプトでしか構図の形を指定していなかったわけですが
例えば後ろからのアングルの時に書いた、looking backを使えば
おそらく後ろからの構図も出力できたでしょう
同じように、出力に成功していた構図に関しても
成功率をあげる、あるいは上からの構図では、角度的にもっと上から見下ろす形にする
みたいなことを、ほかのプロンプトで補正してやれば可能になるかもしれません
なのでここに関しては要研究ということで、今後も検証をしていき
まとまったらまた記事として投稿する予定です
構図制御を体系的に知りたい方はこちら
表示範囲・カメラ角度・衣装との競合をまとめた
「生成AIで構図を指定する方法まとめ」をご覧ください
個別の解説記事はこちら
- 生成AIで表示範囲を指定する方法
- 生成AIでカメラアングルを指定する方法1(高さ編)
- 生成AIでカメラアングルを指定する方法2(横方向編)
- 生成AIでカメラアングルを指定する方法3(縦横合成編)
- 生成AIで表示範囲と衣装設定に関する検証
- 遠近法を使ったアングルの指定方法
- Stable Diffusionで時間帯を指定する方法
- Stable Diffusionで壁にもたれるポーズを作る方法
- Stable Diffusionで壁にもたれる構図を作る方法
- Stable Diffusionでキャラの位置関係を指定する方法
- Stable Diffusionでキャラを拘束する方法
- Stable Diffusionで拘束構図を作る方法2
- Stable Diffusionで動きを作る方法
- 生成AIで構図を指定する方法まとめ
- Stable Diffusionで構図を指定する方法まとめ2
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