表示範囲設定は衣装設定に勝てるのか
今回は生成AI(Stable Diffusion)での表示範囲設定は
衣装設定を無視して描画範囲を絞ることができるのか
ということに関して、検証していきたいと思います
なお、結論から先に言うと強度を上げると表示範囲の方が優勢にはなりました
衣装設定があると表示範囲が絞れない
今回も「桃崎ルナ」を使用して検証していきます
まずは何も指定しない立ポーズを出力します

ここは全く問題ありませんね
で、問題はここから
まずは上半身を指定するupper bodyを追加します

結果は何も変わっていません

何ならこのようにキャラが分裂してしまいますね
ここはモデルの方が、上半身という指定とニーソの指定を両方満たそうとした結果
なら二キャラに分けて両方を満たせばいい
という感じで画像内で量構図を出そうとしている可能性がありますね
表示範囲を絞るプロンプトを加えていく
同じような指定ができるプロンプトを複数追加することで
衣装設定を無視して表示範囲を絞れるのではないか?
ということで、upper bodyに加えてfrom waist upを追加して出力

ややそれっぽくなったか?
と思いたいところですが、ぶっちゃけupper body単体とほぼ変わってないです
続いてはmedium close-upを追加

やはり何も変わっていませんね……
腰から上の指定だけでは弱いのか
ということでportraitも足してみましたが

いやまあ範囲的には合ってるけども……
というかんじで、完全にコレジャナイ画像が生成されました
これはこれで演出的にはありかもしれませんが、今回の検証とは方向性が違いますね
では、範囲指定するのではなく、逆に足方向を消してみたらどうだろうか?
ということで、cropped below waistを使って、腰から下を消したかったわけですが……

効果がありませんね……
いっそ追加した分だけ生成が滅茶苦茶になってるだけな感じがします
単純に強度指定してみた
プロンプトを追加することにあまり効果がない、という結論になったので
それではupper bodyの強度指定をしてはどうか?
ということで、(upper body:2.0)で試してみたところ

なんと普通に上半身が出力されました
単純に強度指定するほうが、プロンプトを重ねるよりも強い、という結果になったーー
と、思ったんですが、ここでふと気づきました
そういえば桃崎ルナのニーハイは(black thigh-high socks:1.6)という感じで
強度指定していたという言うことに
つまり今回
upper body:(upper body:2.0)
ニーソ:(black thigh-high socks:1.6)
という感じで指定されていて、upper bodyの方が強く指定されていたため
うまく上半身が出力されたのかもしれません
衣装の強度指定が表示範囲やアングルに影響していたのでは?
(black thigh-high socks:1.6)は、強度指定なしで指定しても
普通のハイソックスになったりするので、強めに指定していたわけですが
ひょっとしてこれが悪さをしているのでは?
なんならカメラアングルの検証が、やたら下からのアングルが強かったのはこいつが原因では?
この部分を検証するために
一旦ニーソの強度指定を外して、再度プロンプトを重ねての検証を行います
再度プロンプトを重ねてみる
使用プロンプト:upper body,medium close-up

ニーソの強度指定を外したことで
無事に腰から上が表示されましたね
とはいえこれで100%出力されるわけではなく、普通にニーソまで生成されました
続いて、cropped below waistを追加してみたところ

腰から下を極力消す代わりに、ソックスは頑張って入れるね
という感じで、片足上げる構図になりました
表示範囲を絞るという意味ではちょっと微妙ですね

で、こちらはportraitを試してみたわけですが
一見すると肩から上が出力されているように見えて
顔の横に不自然なニーソが見えますね……
表示範囲が上に行けば行くほど
というより、キャラの表示範囲が狭くなればなるほど
その狭い範囲内でキャラの属性を満たそうとしてきて破綻するのでしょう
強度指定はアングルにも使える
前回まででカメラアングルについての検証をしてきましたが
表示範囲の指定と同じように
カメラアングルにも強度指定を行うことで効果があるかを検証していきます
なお、ニーソの指定は(black thigh-high socks:1.6)に戻しての検証になります
まずは通常のhigh angle

立ポーズなら自然にニーソも入るので構図的には問題ありませんね
検証としては、強度をあげることでより上からのアングルになるか
ということで、強度指定を1.5に引き上げ

強度指定がしっかり効いている感じですね
で、ここまではニーソが常に含まれていますが
単純に強度指定がニーソの方が強いから、ということも考えられるので
high angleの強度を2.0にしてみます

結果としてはニーソが消えることはなくう、全体像が見えるという感じですね
まあアングルを高くすればするほど全身を映しやすくなるので
ニーソのプロンプトを消すならともかく、残したままであれば
ニーソが映る画像が生成されるのはむしろ自然でしょう
では、この状態で(upper body:2.0)を使用すると
ニーソが消えた高所からのアングルになるのか確かめてみたところ

ニーソ成分は見えるけど、全体像ではなくなった感じなので
upper bodyの強度指定は問題なく効いているようですね
まとめ
今回使用したプロンプト
upper body
from waist up
medium close-up
portrait
cropped below waist
high angle
今回は表示範囲の指定を強くすることで、衣装設定を無視できるかを検証しました
結果として、プロンプトを追加すると分身分裂することが多くなりましたが
upper bodyの強度指定をすることで表示範囲を絞ることができました
衣装に強度指定している場合は、それよりも強い強度指定が必要になりそうです
もちろん強度指定をせずに、生成したい構図に必要のないプロンプトを外すのが
出力を安定させる一番の方法ではありますが
実際のところ、何が影響しているのか把握できない、ということもあるでしょうし
強硬策という感じで、覚えておくと実際に生成する際に役立つでしょう
また強度指定してもなお出力されるものが、おそらく表示範囲を広げているプロンプトになるので
原因探しをするという点でも、強めの強度指定をして表示範囲を絞る
という手法として利用するのもよいでしょう
構図制御を体系的に知りたい方はこちら
表示範囲・カメラ角度・衣装との競合をまとめた
「生成AIで構図を指定する方法まとめ」をご覧ください
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- 生成AIで表示範囲を指定する方法
- 生成AIでカメラアングルを指定する方法1(高さ編)
- 生成AIでカメラアングルを指定する方法2(横方向編)
- 生成AIでカメラアングルを指定する方法3(縦横合成編)
- 生成AIで表示範囲と衣装設定に関する検証
- 遠近法を使ったアングルの指定方法
- Stable Diffusionで時間帯を指定する方法
- Stable Diffusionで壁にもたれるポーズを作る方法
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- Stable Diffusionでキャラの位置関係を指定する方法
- Stable Diffusionでキャラを拘束する方法
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- Stable Diffusionで動きを作る方法
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